金田一春彦記念図書館

金田一春彦記念図書館

金田一春彦記念図書館
北杜市金田一春彦記念図書館にあるパンフレット「金田一春彦メモリアルノート」によると、当時、大泉村に夏の別荘を持っていてそこで暮らしていた国文学者・金田一春彦氏が、自分の死後、自分が持っている本をどう処分しようかと迷っていたとき、大泉村ではその蔵書を譲り受け図書館を建ててそこに置き、それらを希望者に貸し出すようにしてもよいという話になり、大泉金田一春彦記念図書館が生まれることになった。町村合併で大泉村が北杜市になったため現在の名称は「北杜市金田一春彦記念図書館」である。

大泉村に寄贈された蔵書は東京杉並の本宅にあった物と別荘にあった物を合わせておよそ20,000点で、それらは春彦氏の仕事柄コトバ・日本語に関する本が主であり、それも方言に関するものが多かった。これに方言を採録したテープや、方言を特集したカードなどの資料を併せて「方言の資料館」のようなものを作りたいという図書館準備委員の考えもあった。これに山梨県在住の稲垣正幸氏の方言に関する昔の本の寄贈、NHK出版部に眠っていた沢山の方言資料等を加え、「金田一春彦ことばの資料館」として方言資料館が実現した。「金田一春彦ことばの資料館」は方言の研究者にとってはかけがえのないものである。

大泉村名誉村民である、清里農村センター(キープ協会)の創設者ポール・ラッシュ博士の胸像が図書館正面にある。

北杜市金田一春彦記念図書館入口

 

図書館入口を入ると右の壁面に金田一春彦氏の写真と胸像がある。金田一春彦氏も名誉村民である。

図書館正面ホール

左に受け付け、その奥に児童館、右が図書館と「金田一春彦ことばの資料館」

いずみふれあい児童館

この中には児童図書館と遊戯場があり、幼児と児童にとってはアットホームな施設になっている。

金田一春彦メモリアルコーナー

ここには琵琶など春彦氏が幅広い趣味を持っていたことが分かる資料などが展示されている。有名人カラオケ大会で小泉純一郎と大賞を争った大きなカップもある。

金田一春彦ことばの資料館「日本の方言コーナー」

2万点におよぶ金田一春彦氏寄贈の蔵書

この部屋の隣に同じ広さの方言研究室があり、壁面は全部
寄贈された本でうまっている。

一般の図書館の方には三浦雄一郎氏など有名人が寄贈した本の書架があった。静かな環境に建てられた図書館で、読書、調べ物、勉強するには落ち着いた雰囲気の良い図書館である。

北杜市は2006年4月から、北杜市金田一春彦記念図書館を市内8図書館の中央図書館とする図書館組織に改編した。8図書館のイベント日程の調整やクレーム処理などの業務を同記念図書館で一括して行い、サービス内容の統一を図ることにした。

金田一春彦記念図書館のHP

 http://www.oizumi.ne.jp/~friend/

このバッグは、中央にヤマネの絵が入っている北杜市図書館作製のトートバッグである。希望者には一世帯にひとつ配布していた。書籍やノートを入れ、図書館通いをするには丁度良いバッグである。

(2006・9・19)