八ヶ岳薬用植物園

八ヶ岳薬用植物園

「八ヶ岳薬用植物園」は当初「県営笹尾苗畑」として、山梨県の県有林造林のため、カラマツ・アカマツの苗畑として使われていた。その後特用樹展示林として整備し、山梨県森林総合研究所の高冷地での試験地として、クリなどの特用林産物の試験が行われた。特用林産産地化形成事業により、山の幸展示館建設・園地整備(主に草本類)等をして平成9年に名称を「八ヶ岳薬用植物園」として開園した。

9.5haの広大な園内には約300種類の植物が、その利用法や利用部位別に植栽されている。薬草に関しては、漢方薬で利用されているものから民間薬として利用されているものまで、多くの種類が植栽されている。

八ヶ岳薬用植物園の正門

黒 炭 窯

植 栽 園

植栽園と温室


園内の植栽ゾーンには
● 薬草花卉類展示園(ゲンノショウコ、シャクヤク、リンドウ、ワレモコウ、シオン等)
● 薬用実木展示園(ナンテン、サンシュ、アキグミ、クコ、サンザシ等)
● 食用実木園(キイチゴ類、アケビ、アンズ、スグリ、コケモモ等)
● 薬用樹木園(キハダ、コブシ、カキ、ボタン、メグスリノキ等)
● ハーブ園(バジル、ナスタチウム、アーティーチョーク等)
● 山菜園(サンショウ、ギョウジャニンニク、カタクリ等)、
● きのこの森(きのこ全般)、
● しずくの森(メイプルシロップの原料となるサトウカエデなどやシラカバ等)、
● ドングリの森(コナラ、ミズナラ等)、
● 特用樹木園(ブルーベリー、イチョウ、イヌエンジュ等)
等のエリアがある。また温室には、各種ゼラニウムを中心としたハーブ類が植栽されている。
山の幸展示館は、薬草をはじめ、林産物の展示スペースでパネルや果実酒・クラフト・山菜やきのこのレプリカ、木の実などを展示し、園内の植栽植物をはじめ、様々な特用林産物に関する情報を提供している。

山の幸展示館


山の幸展示館全景
山の幸展示館内の展示

山の幸展示館内の展示

山の幸展示館内の展示

薬用観察会

月2回ないし3回土曜日に1日3回薬草観察会が催されます。漢方薬剤師による植物の観察会で、約1時間30分の時間をかけ、園内を散策しながら実物の薬用植物を見ながらの説明が行われます。時間がない人は途中で抜けても良いということです。

山の幸展示館では、毎月山の幸教室が開かれ、少人数による講座があります。今までに行われた講座は、山菜教室、ハーブ料理教室、自分の野草茶を作ろう、草木染め教室、木工教室、薬用植物園ウォークラリー、きのこ鑑定会、ハーブの繁殖・収穫・保存とドライハーブを使って、漢方薬を作ってみよう!「桂枝湯」、きのこ栽培体験会、炭焼き教室などです。


開園時間  5月~10月  午前9時30分~午後5時
     11月~ 4月  午前9時30分~午後4時 

閉園日   5月~10月  月曜日(月曜日が休日の場合はその翌日)
     11月~ 4月  土曜 ・ 日曜 ・ 祝祭日 ・ 年末年始

八ヶ岳薬用植物園のHPは  http://www.geocities.jp/qtdyk828/

所在地 北杜市小淵沢町上笹尾 3332-3
電話 0551-36-4200
Fax. 0551-36-2502

JR中央線小淵沢駅より車で15分
中央自動車道小淵沢インターより車で10分


(2006・ 9・ 3)