アカイヌ山荘便り

アカイヌ山荘便り(2010年~)

 別荘地まで紅葉が下りてきた (2012・11・1)

 10月の最終週は紅葉見物のため別荘へ行く予定にしていたが急用が出来たため行けなくなった。管理事務所のブログには別荘地や管理事務所の周りが紅葉している記事が載っている。


        管理事務所職員の撮影による紅葉の写真

 八ヶ岳も随分白くなっています (2012・10・24)

 管理事務所のブログに、今朝の冷え込みは今季一番の寒さで八ヶ岳も随分白くなっている。上部は雪、下部は紅葉とこの時期にしか見られない景色だと写真付きで紹介されている。

      
       事務所の職員撮影の雪を被った八ヶ岳連峰

 アカイヌ王国は紅葉目前。〔10/15~10/18〕 (2012・10・18)

 車検に出していた車を受け取る。バッテリーが何回かあがっていた状態があったのでバッテリーを新しく交換、ワイパーとエンジンオイルも新しく交換した。車検費用は\84,700であった。一昨年とその前の時と費用は同じ位である。

 前回帰京するとき山はまだ緑であった。今回は山の上の方は少し薄茶色に変わってきていた。八ヶ岳の上の方は紅葉が始まっているようだ。山荘付近は陽が良く当たる所のドウダンツツジは赤く色づいていたが全体としてはまだ緑の風景である。庭のススキは陽の光に当たり銀色に輝いていた。壇紅梅や白樺の葉は日一日と黄色を増してくる。山荘の周りが紅葉で彩られるのは11月末頃になるだろう。夜の気温は1桁(5℃前後)に下がってきている。昼間、陽が当たっている外は暖かいが、夜気温が下がって冷えたままになっている家の中は寒い。夜はストーブが必要である。帰京した翌日の朝、甲斐駒ヶ岳に今期初冠雪があったというニュースがあった。


  太陽の陽で銀色に輝くススキ     赤く色づいたドウダンツツジ

 毎年10月31日の夜はケルト人の行う収穫感謝祭・ハロウインである。日本でもこの行事に便乗して商売をするようになった。リゾナーレのピーマン通りではハロウインの飾り付けや夜間はライトアップし、テナントではハロウイン限定の商品やメニューがあるので行って見るようにと案内があった。夕方リゾナーレに行ってみると未だライトアップはされていない。X'masのときは早々とライトアップされていたがハロウインは点灯が遅い。ホテルのレストランを覗いて見るとハロウインの仮装衣装をまとったウエイターやウエイトレスが客をもてなしていた。帰りにピーマン通りを通るとハロウインカボチャなどに点灯が始まっていた。


  リゾナーレに飾られたカボチャ    塔に映し出されたデヴィルの家


   ハロウインカボチャ       ハロウインカボチャとオバケ

 3ヶ月ぶりのアカイヌ山荘〔10/2~10/5〕 (2012・10・5)

  3ヶ月ぶりのアカイヌ山荘である。6月の終わりに帰京するとき、次に来るのが10月になるとは夢にも思わなかった。7月、8月、9月の真夏の時季は本来なら涼しいアカイヌ山荘で過ごす予定であった。入院を要する突然の病気で今年の夏は猛暑続きの東京で過ごすことになった。

 久し振りの小淵沢。当初予定していた10月1日は台風17号が日本を直撃する予報が出ていたので2日に東京を発った。新宿8時発の「スーパーあずさ5号」はがらがらに空いていた。小淵沢駅に下車したとき思ったより暖かい。秋が近づき、寒い日もあり、ストーブをつけたというニュースも入っていたが、また暖かくなったようだ。


    
     台風で倒れたススキ         台風で倒れたガウラ


  雑草だらけになったファーム        サルスベリの花芽

 山荘の庭は雑草がぼうぼう、ヒマワリ・ススキ・ガウラなど茎の長いものは台風の影響で倒れ足の踏み場がない。車は埃がこびり付いて泥だらけになっている。まるで廃車が置いてあるように見える。少なくとも窓にこびり付いた埃を洗い落とさなければ運転出来ない。ごしごし擦ってもガラスに付いた埃がなかなか落ちない。洗車に1時間は掛かった。案の定、バッテリーはあがっていた。こちらは保険会社のロードサービスをお願いした。30分少しで来てくれた。

      
     病気で脚が不自由になったので上のようなものを車に貼り付けた

 2006年6月に植えたライラックとサルスベリがかなか花を付けない。ライラックは一昨年頃から少し花を付けたがサルスベリは一度も花を付けなかった。サルスベリに花芽のようなものが出ているのが見える。いよいよこれから咲くのか楽しみに思っていたら8月に真っ赤な花が咲いたと隣家の人が教えてくれた。アナベルもきれいに咲いたと写真を撮ってくれていた。

        下の4枚の写真は隣家の方が撮ってくれたものである


      アナベル                アナベル


  6年目に初めて咲いたサルスベリ    6年目に初めて咲いたサルスベリ

 アカイヌ・ファームに植えていたネギ・ミニトマト・パセリ・ハーブ類などは雑草が蔓延ったために無くなったり、枯れたりしていてどうにもならない。たくさん実をつけていたブルーベリーはすべて実を落としていた。昨年植えたミョーガは未だ花穂をつけていなかったが、一昨年植えたミョーガは花穂をつけており収穫してみそ汁の具にした。小淵沢のあたりは草も木の葉も緑濃く繁っている。紅葉はまだまだ先で11月になるだろう。

 暑さ寒さは彼岸まで (2012・9・23)

 「暑さ寒さは彼岸まで」とよく言われる。今日の東京は、今年の猛暑が嘘のように雨で気温も低くTシャツだけでは少し寒い。小淵沢の隣人から電話があった。寒くなったので今度来るときは厚手のものを着て来た方が良いということであった。管理事務所のHPを見ると寒さのためにストーブをつけたと書いてあった。
 家を建てるとき、この辺りの標高だと春は彼岸までストーブが必要で、秋は彼岸の頃からストーブをつけることになると大工さんに言われた。今年の気候は大工さんの言うようになって来た。

 アカイヌ山荘の庭は雑草が元気〔6/25~6/29〕 (2012・6・29)

 梅雨真っ盛りというのに雨は一休みで晴れが続いている。木々の緑は一段と濃くなり庭に生えた雑草は元気いっぱいで我がもの顔に茂っている。ウツギ、シモツケ、コアジサイ、ヤマアジサイなどが花を咲かせる。グミ、ブルーベリーの実がだんだん大きくなってくる。強風で実が落ちたり野鳥に食べられなければ昨年より多く収穫出来そうである。庭に生えた蕗を収穫して食べる。結構美味しかった。







 八ヶ岳南麓は夏の避暑・観光を前に道路の整備が行われている。冬の間に舗装道路が凍結で壊れている所があちこちで目立つ。道路を点検し、補修が必要な場所は舗装を仕直していた。6月10日の小淵沢I.C.に通じる高原道路が渋滞したのはやはりI.C.入口のETCが壊れていたらしい。スーパーに買い物に行ったついでにI.C.の入口を見ていたら車は止まることなく高速道に入っていた。

 八ヶ岳南麓はつつじの季節〔6/10~6/14〕 (2012・6・15)

 八ヶ岳南麓の高原は赤やピンクの花を咲かせるツツジが満開である。10日にはつつじ祭り実行委、山梨日日新聞社、山梨放送主催のつつじ祭り清里ウオークが清里高原で開かれ、県内外から訪れた千人以上の参加者が初夏の清里を満喫したそうだ。私達も人が少ない11日の午後美しの森へ行った。新緑の木々の中に咲くつつじも奇麗であったが木梨(コナシ)の花が満開でこちらも奇麗であった。


     木梨(コナシ)の花           美しの森のつつじ

 日曜日(10日)の午後スーパーマーケットに買い物に出かけたら道路が渋滞していて少しずつしか動かない。後日聞いたタクシーの運転手の話では、八ヶ岳リゾートアウトレットに客を迎えに行ったが道路が混雑していて駐車場から一般道に出ることがなかなか出来なかった。アウトレットから中央高速の小淵沢I.Cまで連なっていたことになる。I.Cの様子を見るとETCでの入口が閉鎖されていて一般の入口一カ所しか開いていない。ETC専用の入口が壊れたのだろう。日曜日の午後は帰りの車が多いのでスムーズに高速に入れないとすぐ渋滞してしまう。

 毎年八ヶ岳倶楽部のステージで開かれている名村仁氏の展覧会「のやまへいこう」に行った。名村氏の作品は切り取った木のパーツの一つひとつに色をつけ、パズルのように組み合わせて1つの絵に仕上げた作品である。色合いといい全体の作品といい観ていて心が安らぎ幸せな気分になる絵に仕上がっている。昨年は名村氏に会うことが出来なかったが今年は在廊していて会うことが出来た。顔色が悪いように感じたので身体の事を尋ねると、いろいろな病気持ちで満身創痍今日もこれから病院に行って治療するということであった。いつまでも元気でたくさんの作品を創って心を和ませて欲しいものです。

 東京滞在中に簡易書留が配達され「郵便物等お預かりのお知らせ」の葉書が入っていた。郵便局での預かり期限が過ぎていたので発送元に返されたのか、まだ郵便局にあるのか確認したいと思い連絡先を調べたが、「郵便物等お預かりのお知らせ」の葉書には配達をする郵便会社の連絡先(電話番号)が記されていない。甲斐小泉駅の近くに郵便局があるのでそこで尋ねると、配達するのは別の会社なのでこちらでは分からないと言う。配達会社に尋ねてくれてもよいと思うのだが別会社のことだから分からないと言うだけで尋ねてくれようともしない。郵政改革で4つの会社に分かれたのは知っているが、別の会社のことは住民が知りたいことがあっても関わらないということなのだろうか。

 木々の葉が繁ってくると同時に庭の雑草も我が物顔に茂ってくる。空き地の草刈りも始まった。山荘の庭の草刈りをしたが日頃鈍っている身体のため足腰をはじめいたるところが痛くなる。アヤメの株が毎年少しずつ増えるがそれに反しルピナスが少なくなった。野鳥は気候によって里に下りたり、標高の高い所に移動する。先日まで来ていたイカルやヒワは姿を見せない。替わってシジュウカラが姿を見せウグイスが来た。ウグイスの姿は見えないが庭の木のどこかにいて一日中きれいな鳴き声で鳴いている。庭にウグイスを飼っているようなものである。


       ルピナス                   アヤメ

    
      ホタルブクロウ               フウロ

 アカイヌ王国はますます緑がきれい〔5/25~5/28〕 (2012・5・29)

 新宿を早い時刻に発車する電車で行くと、小田急はラッシュ前で押しつぶされることもなくすこし楽で、小淵沢に着いてからも1日が有効に使える。南アルプスや八ヶ岳の雪は大分溶けて谷筋に残っているほどになった。

 山荘付近の木々の葉も緑を増しきれいの一語である。死んだと思っていたサルスベリも葉を出してきた。山荘の庭の花はライラックだけは沢山の花を咲かせているが、春早い時期に咲く草花は終わり、小さい花を咲かせるものはあるが全体として寂しくなった。「灼熱の女王」と言われているセロシア・カラカスを買ってきて植えた。庭に出てくる自然の山野草は年によって繁茂するものが異なる。今年は今のところ蝮草があちこちに出ている。


       蝮草        セロシア・カラカス(灼熱の女王)

 野鳥は群れをなして来るものはいなくなったが、木の上できれいな声で一日中囀っている鳥がいる。残念ながら名前がわからない。キツツキは虫を探して木の幹をたたいている。

 アカイヌ王国は新緑がまぶしい〔5/13~5/17〕 (2012・5・18)

 前回同様新宿8時発のスーパーあずさ5号で小淵沢に向かう。中央線沿線の山々の木々は若葉で輝いている。南アルプス連山の頂は前日の寒気に伴う雪でまだ白いままである。日本列島に入ってきた寒気で前日まで小淵沢は真冬の気候になり今朝も気温は3℃まで下がったそうだ。日が照れば気温は上がるが小屋の中は冷たい。

 4月下旬はまだ芽吹いていなかった木々の葉は淡い新緑の葉を広げている・。サルスベリの木を除いてすべての木々は葉を広げライラックは花をつけていた。庭に植えた球根類は例年より遅い開花でまだ咲いていた。名はわからないが小さい可愛い花を咲かせた山野草も元気である。

   
      コナラの若葉         コデマリの花とモミジの若葉

   
     チューリップとムスカリ          ライラックの花

 小鳥も庭に集まってくる。キジバト、イカル、カワラヒワの群れが飛び回りひまわりの実を置くと集まってくる。身体の大きい順に餌場を占領する。小さい鳥は大きい鳥が食べ終わるまで木の枝に留まって待っている。前回に植えたネギとパセリは0℃近い寒さに耐えて根付いていた。

   
     餌をついばむイカル            カワラヒワ

 アカイヌ山荘の春は目前〔4/24~4/27〕 (2012・4・28)

 今年初めての山荘訪問である。この冬は寒さが厳しく、水回りの故障が相次いだ山荘があったと管理事務所のブログに書かれていた。昨年末山荘が冬眠に入るとき、水抜きをしたとき水を抜ききれない所には不凍液を入れた。その時、不凍液をケチって少なめに入れていたので凍結して水道管や便器などが壊れていないか心配であった。何か異常なところがあれば修理などの手当をしなければならないので、いつもより早く8時新宿発のスーパーあずさ5号で小淵沢に向かった。笹子トンネルを抜けると南アルプス連山の頂は未だ雪に覆われていた。韮崎を過ぎ八ヶ岳が見えてくるとこちらも雪に覆われていた。天気予報では本日は全国的に暖かくなると言っていた。小淵沢駅に降りるとひんやりとしないで思ったより暖かかった。山荘到着後は何はともあれ水回りの点検をした。どこも異常がなく一安心であった。

 車窓の風景で桜と桃の花が咲いていた。北杜市では山高の神代桜、眞原の桜は散っていると聞いた。小淵沢駅前の市役所小淵沢支所の桜は三分咲きくらいであった。少し下方にある神田の大イトザクラに行ってみた。樹勢が衰え枯れるのではないかと心配されているが花をつけ満開間近であった。もう少し下方に位置する谷戸城趾へ足を伸ばすとここは遊歩道が花びらで白くなるほど散っていた。

 
  八ヶ岳を背にした神田の大イトザクラ     神田の大イトザクラ

 
    神田の大イトザクラの花びら         谷戸城趾入口

 
        谷戸城趾            濃霧の別荘地

 山荘の辺りは茎の短い水仙は咲いていたが、チューリップやムスカリの芽が出ている程度で、殆どの木々は未だ冬眠状態、壇香梅とライラックだけが小さい葉を少し出していた。夜になるとストーブが必要になるほど冷える。帰京の日小淵沢支所の桜は満開になった。間もなく山荘の辺りも水仙、チューリップ、ムスカリなどの花は咲き、木々も花をつけ春一色になるだろう。

  
  やっと芽を出したチューリップ     ネギとパセリ(育つかどうか)

 今頃園芸店では野菜の苗が大量に売り出される。アカイヌ山荘の辺りに植えるには季節が少し早い。山荘の辺りで植えられる季節になる頃には苗はもう売られていない。ミョウガ、ネギ、パセリを植えてみたが育つかどうか分からない。

 アカイヌ山荘冬眠に入る〔11/27~12/1〕 (2011・12・3)

 「山に雪がきた、バケツに氷が張った」というニュースが入り、山荘もそろそろ冬眠に入る時が訪れて来た。今年最後となる山荘暮らしと山荘の冬眠準備のため小淵沢へ向かった。中央線沿線は東京から韮崎まではまだ紅葉が美しい。韮崎を過ぎ南アルプスや八ヶ岳が近づくと鳳凰三山や甲斐駒ヶ岳の谷筋には雪が残っている。先週山に積もった雪はこの季節には考えられない暖かさのため溶けてしまったが南アルプスの北側には残雪が見られた。

          
           甲斐駒ヶ岳の谷筋にのこっている雪

 山荘付近の気温は8℃と思ったより暖かい。部屋の中に入ると冷蔵庫に入ったようにひんやりとする。夜の気温は0℃前後まで下がっていたらしい。晴れの日の昼間は日光が当たって外は気温が上がる。しかし、部屋の中は冷えたままで気温は上がらない。温度計を見ると午後2時で4℃であった。

 28日から3日間は暖かい日が続いたが夜になると冷えてくる。ガスストーブだけでは室温が上がらない。薪ストーブに火を入れることになった。薪ストーブに火を入れると室内の壁の木も暖まるので室内は2階まで暖かくなる。滞在中は連日夕方には薪ストーブに火を入れた。夜になると電飾をチカチカさせながらベランダから部屋を覗いている奴がいる。何かと思って出て見るとスノーマンであった。毎年冬になると「ふくろう共和国」から来たスノーマンがベランダに出てくる。

 
    毎年冬になると出てくる「ふくろう共和国」から来たスノーマン

ススキの刈り取りや枯れ草の整理、傾いた樹木の補強、樹木の剪定など冬眠の準備で庭の整理をしたが落ち葉の整理までは出来なかった。ムーミン号(車)はカバーが風で飛ばないようしっかりと梱包した。

       
           梱包されたムーミン号

 今年は10年来仲良くしていた犬が3匹・猫が1匹亡くなった。ガスステーションのシンノスケ(交通事故に遭い3本足の雑種犬)、ギャラリー「昼のふくろう」のウイッシュ(猪に尻尾を噛み切られても元気であったラブラトリー)、Tさん宅のアバちゃん(チワワ)、Kさん宅のガウちゃん(アメリカン・ショートヘアー・本名はガウディ、16歳)。ペットロスになった人もいるが私たちも寂しい。

 帰京の日は本来の寒さになってきた。早朝は小雨が降っていたが比較的暖かかった。時間が経つにつれて気温がどんどん下がり正午頃には手がかじかむほどの冷たい風が吹いてきた。小淵沢駅ではホームのベンチには誰一人座っていない。皆んなホームにある待合室の小屋に入っていて満員状態であった。いつもは列車が入ってくる時間が近づくとそれぞれ乗車する車両の入り口に並ぶが電車が見えても誰も待合室から出ない。小雨まじりの冷たい風が吹いているので待合室に一番近い入り口で乗車して電車の中を自分の座席まで移動する考えのようであった。誰もが考えることは同じである。小雨に濡れるのが嫌ではなく、冷たい風に当たるのが耐えられないほどの寒さであった。

 八ヶ岳も南アルプスも山はすっぽり雲に覆われていた。山頂付近は積雪が続いているだろう。明朝晴れて山を見渡すことが出来れば真っ白になっているに違いない、と思いながら小淵沢を後にした。
 翌日の大泉町のライブラメラを見ると、清里の清泉寮付近は牧草地だけでなく道路まで雪が積もり山はまだ雲に覆われていた。小淵沢の別荘管理事務所付近もうっすらと雪化粧している。アカイヌ山荘は清泉寮と管理事務所の間くらいの標高であるので雪景色になっているだろう。

   
   大泉町のライブカメラより        グリーンビラのS氏撮影

 八ヶ岳が雪化粧 (2011・11・24)

 別荘の管理事務所のブログに八ヶ岳が雪化粧をした、バケツに氷が張ったというニュースが書き込まれていた。


       グリーンビラのS氏撮影     
 紅葉は終わり落葉の季節〔11/14~11/18〕 (2011・11・23)

 前日教え子たちの同窓会に出かけたため早朝に起きるのはつらかったので遅い時刻の電車11:00新宿発特急あずさ15号で小淵沢へ。前回同様発車時刻で座席はほぼ満席。中央線沿線の山々は紅葉の景色。小淵沢は葉が赤くなるモミジやドウダンツツジは葉がまだ残っていたが、黄色になる元々この地にある木々は落葉の季節であった。アカイヌ山荘の辺りは殆ど落葉していて庭や道路は落ち葉でいっぱいであった。庭に生えてきた蝮草をそのままにしていたら実をつけた。他の草花はすべて枯れているのにこの実だけはまだ落ちないで頑張っていた。


落葉しないで紅葉している隣家のモミジ   落ち葉でいっぱいの庭


    庭に生えた蝮草の実            落葉した林


 14日は冷え込み、朝の気温は0℃まで下がった。空には雲一つなく晴れ渡っていた。小淵沢駅から1kmほど甲府寄りに三峰の丘がある。ここでは3000mを超える三つの山頂、富士山・北岳・穂高岳が見える。天気が良かったので3000mを超える三山が見えるか出かけた。南アルプス(北岳)と八ヶ岳方面は近くなので問題なく見えたが富士山は少しかすんで見え、穂高岳は雪に覆われた峰が遠くに白く見えた。昼頃になっても気温が上がらずあまりにも寒いのでゆっくり出来ず早々に車の中に避難した。中年の男性が一人来て弁当を食べ始めた。寒いので車の中で食べれば良いと思ったが外で食べ始めた。「今日は寒いですね」と言うと「寒いです」と言いながら食べている。車の中より寒くても景色を眺めながら食べた方が美味しいのかも知れない。


   三峰の丘から見た八ヶ岳方面          富士山


   左の方に北岳の頭が見える     中央奥に雪をかぶった穂高岳


 以前から行って見たいと思っていた城山(じょうやま)公園に足をのばした。ここは笹尾塁跡で釜無川左岸七里岩の急崖上にあり、釜無川に注ぐ深い浸食谷のため自然の要害に恵まれた所にある。武田の臣・笹尾岩見守の居城とも伝えられ、武田氏と諏訪氏の対立に要害として使われていた。武田信虎の国内統一の一助を担い、中世城館として重要な意味を持つと言われている。北に八ヶ岳、東に富士、南に南アルプスと絶景を眺める地である。


    笹尾塁跡・馬場への道            遊歩道

       
 城跡から諏訪往還(江戸時代からは甲州街道と呼ばれ現在は国道20号)
を見た景色



 昼食はよく行く「道の駅こぶち」で食べ体験工房をのぞいてみた。「道の駅こぶち」は「スパティオ小淵沢」の中の一つの施設である。「スパティオ小淵沢」には道の駅、ホテル、レストラン、温泉(延命の湯)、体験工房がある。体験工房には陶芸、染め物、キャンドル、トンボ玉、革小物、ステンドグラスなど15種類の体験ができる。体験する物によって1時間程度から1日楽しめる。ステンドグラスのブローチやペンダントの簡単な物は1時間程度で出来るというので体験してみた。まったく初めてなのでうまくは出来なかったが仕上げは先生が手伝ってくれた。何回も体験すれば良い物が出来るような気がした。


    夫人が2つ、私が2つ作った      1つを拡大したもの


 今年は往復とも「特急あずさ」を利用していたが久しぶり(1年ぶり)に甲府からの高速バスを利用して帰京した。小淵沢から甲府までは普通電車で下り、甲府から高速バスに乗る。小淵沢の駅前にある土産物店の軒先にJRの割引乗車券を販売する自動販売機が設置された。昨年まではこのような販売機は設置されていなかった。小淵沢・甲府間の料金が通常料金より30円安く売られていた。
  甲府・新宿間の高速バスの乗車率にも異変があった。昨年までは乗車率が50%くらいで一人が2席を使えてのんびりと寝ていられた。今年は発車時に満席になり、予約なしで途中乗車の客は乗れなかった。4・5人は断られたようであった。

 PCを新しくした (2011・11・9)

 この記事は「アカイヌ山荘便り」とは関係ないが、前回の記事に書いたようにPCのモニターの画面が消えて仕事にならないのでモニターを新しく購入することにした。古いモニターはブラウン型15インチであった。最近のモニターは液晶ワイド型である。古いPCにワイド型のモニターを接続すると画面に無理が生ずる。最近のPCは容量も大きくいろんな面で内容に進歩がある。思い切ってPC本体・キーボード・マウスも新しいものを購入することにした。新しいPCは快調に動いてくれる。モニターも今までのものより見やすい。

         


 モニターとPC本体の概要

  モニター
E2341V-BN23inch ワイド液晶モニター
   JAN:49-89027-002487
仕様
SUPER Energy Saving
LED液晶モニター E2341V-BN23inch ワイド液晶モニター
JAN:49-89027-002487省エネモード「SUPER Energy Saving」搭載/LEDバックライトの採用で省エネ&環境配慮。
デジアナ+HDMI端子の3系統入力アナログ(ミニD-Sub15ピン)とデジタル(DVI-D)、HDMI端子の3系統入力対応。
画面サイズ23パネル・タイプTN縦横比16:9解像度1920x1080輝度(cd/m2)250コントラスト比1,000:1(Max5,000,000:1)応答時間(ms)5視野角(水平/垂直)170/160表示色約1,670万色画素ピッチ0.265x0.265表面処理非光沢.


  PC(Prime Magnate IS)
モデル Prime Magnate IS のスペック
CPU       インテルR Core? i5-2400S プロセッサー
        (クアッドコア, 定格 2.50GHz, ターボ・ブースト時最大 3.30GHz,6MB
         L3 キャッシュ)

メモリー   容量・規格  4GB PC3-10600 ※1
               (DDR3 SDRAM, 2GB x2, デュアルチャネル, 最大 8GB)
       スロット数   2 (空き 0)

マザーボード   インテルR H61 Express チップセット搭載 マイクロATX マザーボード
           (不具合対策済み B3 Stepping チップセット)

ディスプレイアダプター(ビデオカード)   内蔵グラフィックス

ハードディスク  500GB, SATA 3Gb/s 接続 (SATAII)

光学・ドライブ
  -       DVDスーパーマルチドライブ , SATA 接続
書き込み    DVD-R(x22), DVD-RW(x6), DVD+R(x22),DVD+RW(x8),
         DVD-R DL(片面2層書込み/x8), DVD+R DL(片面2層書込み/x8),
         DVD-RAM(x12)(※4),CD-R(x48),CD-RW(x32)
読み出し    CD-ROM(x48), DVD-ROM(x16)

サウンド    オンボード HDサウンド

有線LAN   10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-T LAN

前面 I/O    USB 2.0   2
         サウンド    マイク入力 x1, ヘッドフォン出力 x1(ステレオミニプラグ)
背面 I/O    USB 2.0   4
         映像出力   DVI x1, D-Sub 15 x1 (2画面出力対応)
         サウンド   マイク入力 x1, ライン入力 x1,
                 ライン出力 x1(ステレオミニプラグ)
         LAN      1
         PS / 2    キーボード x1, マウス x1

拡張スロット  PCI Express x16   1 (空き 1)
          PCI Express x1    1 (空き 1)
          PCI 2.0         2 (空き 2)

拡張ベイ   5 インチ          2 (空き 1)
        3.5 インチ オープン   2 (空き 2)
        3.5 インチ シャドウ    2 (空き 1)

内部 I/O   SATA 3Gb/s      4 (空き 2)

ケース    InWin EM023 ケース
電源        350W 静音電源
キーボード     日本語キーボード
マウス       光学式ホイールマウス
サイズ       190(幅)×420(奥行き)×360(高さ)mm
重量        約7.8kg
OS         Windows7が入っていたが断ってWindowsXP を個人でインストール

保証 1年間 持込修理保証

カスタマイズ可能スペック
※1 32bit の WindowsR でサポートするメモリ容量は約 3 GB です。
※2 空きスロットへの追加分はシングルチャネルで動作します。
※3 カートリッジタイプ(TYPE I)のメディアはご使用いただけません。
※4 USBと共用のeSATAポートはWindowsR 7使用時にご利用いただけます。
※5 接続には付属の変換アダプターが必要になる場合があります。
※6 PCI Express x8 動作のスロットを含みます。
※7 PCI Express x4 などの場合があります。その場合でも PCI Express x1 としてご利用い ただけます。
※8 PCI Express x8 で動作いたします。


   値段  モニター  ¥14,362
        PC     ¥37,981
       合 計    ¥52,343


 今年の紅葉はあまり良くない〔10/31~11/4〕 (2011・11・7)

 PCのモニター(ディスプレイ)の寿命が来たらしく、途中で画面が消えて黒くなってしまう。時間が経つとまた復活をするがなかなか復活をしないときがある。このような状態がしばしば起こるので仕事にならない。そんな訳でHPの更新(UP)が遅れた。

 今年の天候は世界的に不順である。アフリカのソマリアでは干ばつ続きで土地が砂漠化して作物が作れず国民は飢餓状態になっている。それが今度は豪雨で洪水になってしまった。タイでは豪雨が続き、中部を中心に洪水が発生し、被害が全国に広がっている。アメリカではニューヨークで大雪になり倒れた木の下敷きになって死者が出ている。日本でも夏は猛暑続きで各地で熱中症の被害がでた。秋口にはあちこちで局地的集中豪雨があり、特に紀州地方では大きな被害が出た。

 いつも今頃は木々は紅葉し美しい秋の景色になるが今年は少し違う。秋らしい気候になってきたと思っていると突如夏の気候にぶり返す。まだ不順な気候が続いている。さぞ植物も驚いているだろう。アカイヌ王国は一部の木はきれいな紅葉を見せているが全山きれいに紅葉しない。木の葉は汚らしい色になるか、紅葉しないで落葉している。

 今年は11月に入っても暖かい。早朝は気温が4℃位まで下がる日があるが昼間は暖かくなる。まだ薪ストーブに火を入れていない。人々は暮らし易いが、木々たちは冬支度に困惑しているようである。

 富士見町にある「ぎゃらりぃ春原(すのはら)」での陶房えん、岩下晋・岩下明生(手のしごと・土のかたち2011)の展示会の案内を頂いていたので久し振りに行ってみた。半陶磁器の食器や猫像や小物など作品には心を和ませるものが多い。

  ぎゃらりぃ 春原  http://www.oraho-fujimi.jp/people/sunoharahisano.html

 紅葉を求めて観音平に登ってみた。観音平は紅葉が終わり落葉している木が多かった。途中の落葉松は黄色く色づき全山黄色で覆われていた。富士見展望台では空気がもやっていて富士山はかすかに見える程度であった。


 檀紅梅の葉がやっと黄色くなった        紫式部の木


     観音平への道             富士見展望台での富士山


 ひかり苔のある岩(鉄格子で保護)    緑色のものがひかり苔らしい

 山荘の紅葉はもう少し先〔10/16~10/19〕 (2011・10・22)

  16日(日)の早朝5時頃の東京は激しい風雨であった。予定通り出掛けられるかどうか心配したが6時半頃雨は上がった。予定通り8:00新宿発特急あずさ5号で小淵沢へ向かう。前回同様山行きの男女のグループ客が乗車していた。また葬儀に参列するであろう人達のグループも乗車していて新宿でほぼ満席であった。グループ客が多いとすぐ満席になる。立川・八王子で乗車した人は座れない。笹子トンネルを抜け甲府盆地に入ると山には雲がかかっていたが晴天になった。韮崎を過ぎるあたりから南アルプス、八ヶ岳、茅が岳にかかっていた雲もあがって無くなってきた。小淵沢駅に降りると涼しさはなく暖かい。

 12月点検のため整備工場に預けておいた車を引き取り(費用¥10,400)、天気が回復し晴天になったのでポール・ラッシュ祭・八ヶ岳カンティフェア(清里清泉寮)に行く。県道28号北杜八ヶ岳公園線(清里高原道路)をポール・ラッシュ通りに出たところで車の列ができている。国道141号から入ってくる清里駅の方からつながっているらしい。昨年までは牧草地を駐車場としている場所に入れたので、下の市営駐車場に置かないで並ぶことにしたが全然動かない。並んでいるのに痺れを切らした車がUターンをして下に下りていく。その車が抜けた分だけ動く。朝早く来た人の車が帰らない限り駐車場には入れない。1時間半並んで12時過ぎにやっと駐車場に入ることが出来た。


  カンティフェア(右奥に富士山)    カンティフェア(クラフト市場)

 滞在中は天気が穏やかだったので紅葉を求めて出掛けた。久し振りに花の公園「フィオーレ小淵沢」に行ってみた。華やかな花の季節は終わっていたがガウラ、シュウメイギクなどの宿根草の花が咲き、沢山の種類のダリアが花盛りであった。


     フィオーレ小淵沢にて        フィオーレ小淵沢にて

 八ヶ岳山麓が一望できる飯盛山方面に行く。40年前は夏期施設で下の学園村から何回も登った山である。JR(小海線)の最高地点の傍にある八ヶ岳グレイスホテルのわきから農道に入り野辺山スキー場に向かう。車一台しか通れない道なので対向車が来たらどうしょうと思いながら走っていたら後ろから軽トラックが来てもっと早く走れと警笛を鳴らす。うるさくてしょうがない。野辺山スキー場のリフトが動いていれば平沢山、飯盛山の山頂直下まで登れるがスキー場は閉鎖されていてリフトも動いていなかった。日頃歩いていなく、少しの坂でも足が疲れるので今回は登山は見送って登山口まで行ってみることにした。地図をみると中腹の獅子岩まで道路が出来ている。獅子岩(平沢峠)まで車で上った。驚いたことに立派な道路が出来ていてバスも駐車出来るほど駐車場も広く水洗トイレが完備している。車が7・8台停まっていたが多分飯盛山に登っていった人達の車に違いない。見晴らしは抜群であるが残念なことに八ヶ岳の頂上付近に雲がかかっていた。

 平沢峠は平沢古道の峠で日本の分水嶺の1つである。ここに降る雨が山梨県側に流れれば富士川となって太平洋へと流れ、長野県側に流れれば信濃川となって日本海に流れる。平沢古道(かっての佐久甲州街道)は甲州街道の韮崎と中山道の佐久市の岩村田を結ぶ交通の要所であった。


    平沢峠(標高 1,450m)        平沢峠からの八ヶ岳

 平沢峠から正面に見えたサンメドウズスキー場の辺りは紅葉が進んでいるだろと思い廻ってみた。さすがに高度が少し高いだけでゲレンデの両側の木々は綺麗に紅葉していた。昼食と紅葉を楽しみに次々と観光バスが来る。帰りに高原道路の東沢大橋(赤い橋)に寄った。ここから見上げる山は紅葉しているが駐車場の辺りの紅葉はもう少しと言うところ。ここの駐車場はバスは2台くらいしか入れないが次から次とバスが来る。駐車場には入れないので道路に止めたまま観光客を降ろす。橋の上では観光客が車道を横切って景色を観る。年寄りと女性客が多いので動きも鈍く危ない。休憩所では必ずトイレに行くように添乗員に言われたのか、行きたくないのにバスから降りるたびにトイレに行く癖がついたと言いながらトイレに行っていた女性客がいた。


   サンメドウズ・スキー場       サンメドウズ・スキー場


        東沢大橋         東沢大橋から見た牛首山

 ところでアカイヌ山荘の紅葉はどうかと言うと、百日紅とブルーベリーは真っ赤に綺麗な紅葉をしていたが他の木はまだまだ先で11月中頃になるだろう。


    アカイヌ山荘の百日紅          百日紅とススキ

 秋を通り越して冬の気配〔10/2~10/5〕 (2011・10・7)

 新宿8:00発「スーパーあずさ5号」松本行きに乗車。日曜日のためビジネス客はほとんど乗車していない。登山客と一般客で空席が目立つ。後ろに座っている4人組の男性は登山客「山爺~じ」で、「この間乗ったときは一人しか座れなかった、今日は空いてて良い」と言っていた。立川で乗車してきた4人組の女性「山婆~ば」はそれぞれが大きいリュックを背負っている。寝袋も入っているに違いない。「山婆~ば」と書いたがどれも孫が居そうな年頃である。地図を広げて話をしていたのでそれとなく覗いて見ると南アルプスの地図である。荷物の量からして山小屋に泊まりながら縦走するのだろう。南アルプスには甲府から入っていくのが便利である。案の定甲府で下車した。女性は年を取ってもこんなに元気なのかと感心した。「山爺~じ」は甲府でも小淵沢でも降りなかった。茅野で降りれば八ヶ岳、松本まで行けば北アルプスに登るだろう。

 列車が新府を過ぎると少し色づいている木があるがまだまだ紅葉ではない。車窓右の茅が岳の頂上付近には雲が懸かっている。左の南アルプスは雲の中である。小淵沢に着くと晴れていて南アルプスの雲は中腹を漂っていた。ホームに降りると涼しい。夏の涼しさは気持ちが良いが、今回は寒い方の涼しさであった。

 山荘に着くと、陽が当たっているので外は暖かいが、家の中は冷たく冷えきっている。さぞ昨夜は冷え込んだと思われた。早速ストーブに火をつけた。

 台風15号は小淵沢の近くを通過したので風が相当激しく吹いたのだろう。えほん村の近くの松の木が幹が裂けて倒れていた。管理事務所の話では、管理している別荘地内で何本かの倒木があったそうだ。庭には沢山の枝が落ちていた。いつもは背を高く伸びているススキが倒れていた。ライラックの木が傾いていて葉が枯れたように変になっていたので根が折れて駄目になったかも知れない。紐で引っ張って真っ直ぐに建て直しておいたが、来年新しい葉が出て花を咲かせるかどうか疑問である。

 山荘滞在中の朝方は3℃か4℃まで気温が下がった。下界に比べれば木の葉は少し色づき、陽当たりの良い所のドウダンツツジは赤くなっているが全山紅葉にはほど遠い。秋を通り越して冬になったような冷え込みであった。

 日没から朝にかけては冷え込むが昼間は風もなく好天に恵まれた。気分の良い天候だったのでドライブがてら、108のしあわせの鐘がある高福寺(小淵沢)・縄文のビーナスがある尖石縄文考古館(茅野市)・近代日本人画家の作品を展示している京都造形芸術大学附属康耀堂美術館(茅野市)の3カ所の見学に出掛けた。

  淵嶽山 高福寺
 寺の説明によると、ご本尊 阿弥陀如来、宗派 曹洞宗、開基(年代) 馬場外記(享禄2年1524)、開山(年代) 笑顔宗恕大和尚(文禄4年1595)。
  当寺は、享禄2年(1529)、武田家臣馬場外記を開基として、真言宗沙門玄帳法師により開かれ、仏谷山幸福寺と称した。天文・弘治の間(1533-58)、馬場氏は滅亡して寺も荒廃したが、清泰寺6世笑顔宗恕大和尚が伽藍を再建し、宗旨を曹洞宗に改め、淵嶽山高福寺と称した。
 さらに、当寺は明治16年12月、類焼により伽藍は消失し、翌年に庫裡、同22年鐘楼門、大正15年本堂を再建した。

 石段をあがり境内に入ると、正面に鐘楼門がありその奥に本堂がある。本堂の前に慈福観音像・水琴窟がある。108のしあわせの鐘は参道の左側にあり、鐘と鐘の間に12の菩薩像が配置されている。鐘は受付で木槌(500円)を購入して叩く。大晦日は人出が多く鐘の音が鳴り響く。庭もきれい。


      高福寺参道               鐘楼門


        本堂               慈福観音像


    108のしあわせの鐘    鐘の間にこのような12の菩薩像がある

  茅野市尖石縄文考古館
 今から約5000年の昔、八ヶ岳山麓に縄文文化が繁栄した。数多くの縄文人が住み、数多くの遺跡がある。我が国最初の縄文時代の国宝「土偶」(縄文のビーナス)と重要文化財「土偶」(仮面の女神)など数多くの考古資料が発掘された尖石遺跡と与助尾根遺跡は有名である。尖石は尖石遺跡の南斜面にある高さ1mあまりの三角錐状の巨石で「とがりいし」と呼ばれ、尖石遺跡の名前の基となっている。石の上部にはへこみがあり縄文人が石器を研いだ石ではないかと言われている。

  
 国宝「土偶」縄文のビーナス     重要文化財「土偶」仮面の女神


     考古館の展示室       縄文人の服装 着てみることが出来る


        尖石           与助尾根遺跡の復元住宅

  康耀堂美術館
 康耀堂美術館は、佐鳥電機株式会社の前会長の故・佐鳥康郎氏のコレクションを収蔵した美術館で2001年7月に開館された。高山辰雄の作品を中心に近現代の日本人画家の日本画・洋画作品300点あまりを収蔵している。2005年8月に京都造形芸術大学に寄贈されて現在は京都造形芸術大学附属康耀堂美術館となっている。

 美術館は長野県茅野市、八ヶ岳西麓、蓼科高原の入口約6,000坪の森の中に佇む。エントランスを入ると受付・ミュージアムショップがあり、池のある中庭を左に見ながら展示室へと通じる。展示室はA・Bと2つあり、展示室 Aは日本画、展示室 Bは洋画が展示されている。展示室の外側にはコリドーがあり、コリドーにも展示されている。中庭に面したティールームがあり、池に面したテラス席と森に面したテラス席もあって、森に面したテラス席では喫煙できるので喫煙者に配慮しているところが有難い。「ぜんざい」と「おやき」を食べたが美味しく、メニューを見るとすべての品がリーズナブルな値段である。


    駐車場から見た美術館 エントランスにある高山辰雄作のブロンズ像


      展示室 A          ティールームのテラス席

 まだまだ残暑が厳しい〔9/10~9/14〕 (2011・9・16)

 新宿8:00発のスーパーあずさで行く予定で家を出た。前回も同じ電車に乗車したが月曜日であったにもかかわらず満席であった。今回は土曜日でしかも好天であったのでさぞ乗客がホームに列をなしているだろうと思い、弁当を買う前にホームに降りてみた。ホームには7:18発の臨時特急が停車しており乗客が乗り込んでいた。座席を見ると空いている所があるが発車までに弁当を買う時間がない。弁当を買っていると次発の8:00発のスーパーあずさになる。ホームで30分も待つのも馬鹿らしいので臨時特急に乗車した。臨時列車のため車内販売は無いと放送が入る。朝食抜きで小淵沢まで我慢しようと覚悟をしていたら車内販売が廻ってきた。普通の弁当はなかったがサンドウィッチはあった。サンドウィッチを1つ買ったら少食の年寄り夫婦が分けて食べるだろうと思ったらしく売り子のお姉さんは手拭きを2つ呉れた。

 ぶり返してきた猛暑は小淵沢でも暑く、日なたに居ると東京と変わらないが陽が陰るとさすがに涼しい。夜は夏がけに毛布を掛けて寝る。庭に植えている宿根草の育ちが今年は良くない。花を咲かせるもの、実を付けるものなどの植物を観察していると良い年と悪い年がある。肥料を与えたり、水をやったりと日頃面倒見てやれば毎年綺麗に花を咲かせ実を付けるだろうが、自然のままにほったらかしておくと毎年綺麗な花を咲かせるとは限らない。先日の台風12号では風が相当吹いたらしく枯れ枝が沢山落ちていた。今は風が少し吹く毎にドングリの実が落ちてくる。ドングリの実も今年は小さい気がする。

 庭に咲いている花たち













 
 車のエアコンが効かないことは判っていた。古い車なので毎年冬の間に冷房用のガスが抜ける。ガスを注入すると1万円近くかかる。八ヶ岳南麓の辺りを走る分には冷房は要らないのでケチってガスの注入は行わなかった。12日(月曜日)、甲府にある妻の両親と妹が眠る墓にお参りに出掛けた。高速道路を走れば1時間位で行かれるが高速道路料金をケチって一般道の県道28号と県道17号(七里岩ライン)を下って韮崎で国道20号に入った。七里岩台地を走っている間は快調であったが、台地の突端を韮崎市街地に下りると暑くなった。甲府市街地に入ると益々暑さが加わり窓を開けても熱風が入るだけである。車の数も増え青信号でも一度で通過出来ないところも増えてきた。汗びっしょりになりながら何とか最短距離の道を走ってお墓に着いた。お墓は日陰の所はなくかんかん照りで墓石に水をかけてもすぐ蒸発する。甲府気象台の発表では気温33℃であったが、甲府市街地は35℃を超えていただろう。まして冷房の効かないムーミン号の中は37℃位になっていたかも知れない。車から降りたときふらついた、妻が顔が赤くなっているという。熱中症気味になっていたのだろう。山交百貨店に寄り、軽い昼食を取りながら身体と頭を冷やした。帰りも最短距離の道を走る予定であったが途中道を間違えて遠回りの道を走ることななった。脳みそまでは未だ冷えてなく脳が正常に働いていなかった。

 今年はブルーベリーの収穫は無し〔8/29~9/1〕 (2011・9・1)

 長い闘病生活をしていた義妹の容体が急変し8月7日に亡くなった。一つだけの病気ではなく複数の病気を抱えていた。一番大変だったのは心臓病でペースメーカーを入れていたが、心臓の弁の働きが悪く2カ所の弁を人工弁に取り換える大手術であった。心臓の大手術は乗り越えが、肺に水が溜まり酸素の摂取量が少なく呼吸も困難であった。さぞ苦しい日々を送っていたに違いない。もう苦しむことなく安らかに眠ることを祈るだけである。義妹の不幸もあったが私自身の体調も良くなく前回から1ヶ月後の山荘行きであった。

 夏の行楽時季も終わり、秋の紅葉には早く、列車はさぞ空いているだろうと思っていたが、発車時には満席になり、いつもは甲府で沢山の乗客が下車し空席が出来るが今回は甲府を過ぎても満席の状態であった。

 小淵沢駅のホームに降りるとやはり東京より涼しい。東京では24時間エアコンをつけていたが山荘では夜は窓を閉めないと寒い。この前は鳴き声がうるさいほど沢山の野鳥が庭に来ていたが今回は居ない。ヤマバトが時々顔を見せる程度である。標高の低い地域に移動したのだろうか。昼夜ともに鳴いていた蝉の声がしない。ヒグラシもツクツクボウシの鳴き声もない。庭の花はシランを除いて咲き終わっていた。ススキの穂はずいぶん伸びていた。毎年ジャムを作るほど収穫していたブルーベリーの実は一つもなくすべて地面に落ちていて虫の餌になっていた。

 何故か車のバッテリーがあがっていてエンジンが掛からない。隣家の人に頼み、バッテリーをつないでエンジンの始動をした。冬期に車を使わないときはバッテリーの配線は外すが、1ヶ月ぐらいでは大丈夫だと思っていたので何故バッテリーがあがったのか理由が分からない。

 ゆっくりではあるが台風12号が日本に向かっている。東海・関東地方の山沿いでは大雨注意報や警報が出ていた。山荘も31日夕方から雨になった。一晩中雨が降り続き時々激しく降る。2日は暴風雨になるという。JR中央線は韮崎・笹子トンネル・上野原・藤野の辺りの雨量が多いとすぐ止まるので早めに帰京した。山荘では雨であったが小淵沢の駅まで下りてくると雨はやんでいた。山荘の方向を見ると雲にすっぽり覆われていた。

 今年はアナベルの育ちがよい〔7/25~7/28〕 (2011・7・29)

 いつものように新宿8:00発の電車で行く。6時半頃JR中央線の運行状況をPCで調べると、6時過ぎに西八王子・八王子間で人身事故があり、上下線とも運転を見合わせていると書いてある。新宿8:00発だと八王子を8:30過ぎに通過するのでそれまでには開通するだろうという見込みで出掛けた。

 新宿8:00発の特急に乗車するには遅くとも成城学園を7:09発の急行に乗らなければならない。小田急は遅れなく来た。ホームも電車も前回のようには混んでいなかった。しかし、経堂を過ぎた辺りで電車が止まった。車内放送では、下北沢で身体の具合が悪くなった人が出たのでその対応で先行電車が止まっているとのこと、また発車間際に乗客の荷物がドアに挟まったのでその対応もしている、ということであった。あまり遅れると困るなと思ったが5分程度の遅れで新宿に着いた。

 新宿8:00発の特急は定刻に発車した。座席はほぼ満席で空席を探す乗客が歩き回っている。夏の時季は平日でも混んでいる。西八王子・八王子間では電車は止まることなく通過したが、高尾の手前で停車した。先行している快速電車の2編成が折り返すのに時間が掛かっているという放送があった。この遅れは小淵沢までに取り戻すことができなかった。小淵沢では小海線に乗り換える乗客が多い。定刻に着いても乗り換え時間は3分である。これに乗り遅れると次の列車まで1時間半待たなければならない。「特急の到着まで小海線の発車を待たせているので、小海線に乗り換える乗客の方は乗り換えの階段に近い5号車に集まってください」という放送が入る。しかし、階段に一番近い車両は3号車である。ホームに下りた乗客は右往左往してホームを走っている。小淵沢駅の駅員がホームに出て案内すれば良いと思うのだがホームに駅員は一人もいない。JRの職員は乗客のことを考えた行動をとるのに欠けている。東日本大震災の時も問題になって社長が謝罪し、今後改めると言っていたが何も変わっていない。

 洗車をしているとき左足のふくらはぎに激痛が走った。何かに咬まれたと思い反射的に洗車ブラシで払った。しかし、何に咬まれたのか分からない。蜂が飛んで行った気配もない。地面を大きい蟻が這っていたので蟻に咬まれたのかも知れない。以前家の中にいた蟻をつまんだとき指を咬まれ激痛に見舞われた経験がある。虫咬まれの薬を塗っておいたが痛みは消えないどころか益々痛みが増し歩くことができなくなった。一晩待ってこの痛みが続くようであれば病院行きかと思った。翌日痛みは少し引き、歩けるようになったので病院には行かないでそのままにしているが5日経った今でも痛みは残っている。

 今年は庭に植えてあるアナベルの勢いが良く、大きい房で咲いている。我が家の庭のアナベルだけでなく、周りの家の庭のアナベルもみな大きく咲いている。アナベル、ギボウシ、シランの勢いが良い。それに比べシャクナゲ、ブルーベリーは元気がない。ブルーベリーは葉がいつものようには繁らなく実の付きも少ない。

 庭に植えた花で残念なことがあった。苦労して植えたユリ(カサブランカなどの大輪もの)の花が切り取られていた。球根も値段が高かった。植えた場所に花も蕾もないので、寒い気候に負けて発芽しなかったのかと思った。よく見ると同じ高さで切り取られた切り株が残っていた。別荘に遊びに来た人か、散歩に来た人が切り取ったに違いない。別荘のオーナーはそれぞれ自分の庭の手入れに苦労しているので人の物を取ったりはしない。昨年別荘地に遊びに来た子供が2日にわたって植えてある花を株ごと引き抜いた事件があった。北欧フィンランドでは森や原っぱにある花やベリー類の実は、他の人の土地のものであっても自由に摘み取っても良いことになっている。がここは北欧ではなく日本である。

 鹿は山奥に帰ったらしいが蝉の鳴き声がうるさい。ひまわりの実を庭のあちこちに置くと小さな野鳥が沢山集まってくる。餌の奪い合いで争いが絶えない。野鳥図鑑で調べるとカワラヒワのようである。以前はシジュウガラが沢山来ていたがシジュウガラは見かけない。山の高い所に移動したらしい。

 一日中晴れて爽やかという天気ではない。東京に比べれば涼しく暮らしやすいが曇っているので昼は少し蒸し暑い。朝晩は気温が下がり短パンやTシャツでは寒い。寝るときも夏掛けだけでは寒いので毛布も必要であった。

    

    

    

 猛暑と雷雨。帰京の電車は地獄〔6/27~6/30〕 (2011・7・1)

 新宿8:00発の電車で行くとその日にいろんな仕事が出来て1日が有効に使える。小田急線も空いていて乗車が楽である。今まではそうであった。しかし今回は様子が違っていた。成城の駅でホームに下りると急行側、各停側、両方とも長い列が出来ている。到着した電車も混んでいた。何か事故でもあってダイヤが狂って電車が遅れているのかと思ったがそうではなかった。新宿駅のJRのコンコースも今までより人が多くラッシュの時間帯のようである。1時間早い人の動きである。節電のためサマータイムを考えている企業があると新聞やテレビニュースが伝えていた。サマータイムの採用に踏み切って出勤を早めている官庁や会社が増えているのではないかという結論に達した。

 小淵沢は東京の暑さに比べやはり過ごしやすい。前回腰を痛めながら刈った草がまた伸びている。腹が立つが致し方ない。また刈ることになる。ヒマワリの実を木の切り株に置くと野鳥が集まってくる。買い物からの帰り、別荘敷地内で鹿に遭遇した。前回はトラックにぶつかりそうになったが今回は鹿にぶつかりそうになった。木の葉を食べながら車の前に出てくる。危ないから森から出てくるときは左右をよく見てから出るようにと言っても、じっとこちらを見ているだけで通じない。こちらを見ながら後ずさりして森の中に消えていった。今まで鹿と遭遇したときは何頭か群れをなしていた。子鹿一頭だったので親とはぐれたのではないかと思う。

 29日は朝からよく晴れていた。家の中は気持ちが良いが外の日差しを見ると外は暑そうだ。庭仕事は日が陰ってからにしようと思い午前中から昼寝に入った。甲府では気温が38℃を超えたとテレビが伝えている。塩山では38.5℃を記録したそうであった。
 今日は新しいテレビが届く予定である。届ける時間帯は朝電話で連絡するということであった。昼を過ぎても連絡が入ってこない。もしかして注文書に間違った電話番号を書いたのではないかと確かめると間違っていた。これでは連絡が無いはずだ。早速ヨドバシカメラに連絡し運送屋に伝えて欲しいというと、念のために届け先の住所を訊かれた。住所を伝えると記入漏れがあった。これは購入した次の日に訂正を伝えていたのだがそれも訂正されていない。住所も電話番号も間違っていれば運送屋も困っただろう。ひょっとしたら今日は届かないだろうと思っていたら夕方配達された。運送屋には正しい配達先が届いていた。配達先と連絡先の電話番号と両方間違って記入するようなドジなことをすることは今までにはなかった。年のせいなのか何なのか自分自身に腹が立ってきた。

 30日朝地震があった。地震の後テレビに地震警報が出たが、震源地の近くだと警報が出る前に揺れがくる。松本では震度5強でガラスが壊れる建物があり、何人かの怪我人も出ていたが小淵沢ではそれほどの揺れはなかった。

 朝は晴れていたが天気予報では夕方雷雨になるという。雷注意報が山梨県全域に出ていた。昼を過ぎた頃から雷が鳴り始め雲行きが怪しくなってきた。早めに駅に行った方が良いと思った。隣家の人が駅まで送ってやると言ってくれて今年買った新車に乗せて呉れた。駅に着いたとき大粒の雨が降ってきた。朝の地震の影響で中央本線は午前中小淵沢・松本間ですべての列車が運休していた。乗車予定の14時36分発の電車はいつ来るか分からないという。10時45分発の電車が14時過ぎに来るというので新宿には予定より30分早く着くので幸いと思い乗車した。雨も上がって甲府までは快調に走った。石和を過ぎたあたりから凄い降りになって窓に吹き付ける雨のために外が見えない。山梨市の手前でスピードを落とした。雨のために運転手が前が見えなくなったのだろうと思っていたら山梨市で停車した。塩山で落雷があり停電していると車内放送があった。

 ここからが悲劇というか地獄の始まりであった。修理の作業員が来るまでに1時間かかると言う。1時間半後修理を始めたが難航していると放送があった。部品が足りないので取り寄せなければならない、いつ復旧するか分からないとまた放送があった。停車してから3時間は過ぎているが乗客の皆さんは大人しくしている。車内販売の弁当などの食べ物や飲み物は売り切れた。3カ所電車のドアを開けるので飲み物が必要な人は駅の自動販売機で購入して欲しいと放送が入る。3時間半過ぎた頃、車内で身体の具合が悪くなった人が居るので医者か看護師など医療にたずさわっている人が居たら8号車の車掌室まで来て欲しいと放送が入る。運良く医療関係者が乗車していたらしくこの問題は解決した。塩山駅の停電は解決したが4時間過ぎても信号関係は復旧しない。5時間近くになっても信号は復旧しないが踏切ではその都度停車しながらゆっくり動かすと放送が入った。勝沼ぶどう郷を過ぎてやっと通常の速さで走り出した。新宿に着いたのは5時間遅れの21時10分であった。特急料金の払い戻しをしてもらって小田急線のホームへ行くと、小田急線では相模大野辺りの集中豪雨で遅延しているというおまけまでつき、家に帰り着いたのは10時20分だった。小田急線はびっくりするほど空いていた。今までは18時頃の通勤時間帯だけでなく、遅くなるほど混雑していた。まして豪雨のため遅延していれば押し合いへし合いの混雑になるはずである。やはりサマータイム導入で皆さん早く帰宅したのだろう。

 梅雨の合間〔6/12~6/14〕 (2011・6・15)

 11日(土)に出掛ける予定が1日づれた。前回は台風のために出発を1日延ばしたが、今回は大雨の予報であった。早朝は予報通り結構な降雨であった。出発を午後に変更し、念のためインターネットでJR東日本の運行状況を調べたら今度は中央本線で倒木事故があり運休列車が出ている。他の列車も遅れているに違いない。結局1日延ばしになった。

 前回同様、新宿8:00発あずさ5号に乗車。日曜日のため車内は混雑していた。甲府盆地は曇りである。八ヶ岳は中腹まで雲がかかっていた。山荘周辺は緑が濃くなってきた。野鳥の数も多く、いろんな鳴き声が聞こえ、木々の間を飛び回っている。残念ながらヤマバト以外は名が分からない。前回購入していたヒマワリの実を、庭に置いてある木の切り株の上に置くと、目ざとく見つけ沢山の鳥が集まってくる。

 草ぼうぼうで気になっていた草刈り、せめて階段・通路とコンポストまでの間はしなければならない。前回は雨で出来なかったので午後草刈りを始めた。日頃ぐだぐだしていて身体を動かしていないので直ぐ腰と膝が痛くなってくる。決めた範囲はやらなければと無理をして続けた。まだ中途だというのに腰が痛くて動けなくなってしまった。1年ごとに体力の衰えを感じ、年は取りたくないと思ってもこればかりはどうにもならない。草刈りは途中で終わりにしてお風呂に入った。湯船に浸かると気持ちいい。腰痛も治ったように思われる。が、浴槽から出るとやはり腰が痛く前屈みになって歩く。夕食後は早々と寝床に入った。

 13日は午前中体調がよくない。予定としては大泉の八ヶ岳倶楽部に行くことにしていた。昼頃身体も落ち着いてきたので出掛けることにした。八ヶ岳倶楽部のステージでは名村仁さんの個展が催されている。名村さんと八ヶ岳倶楽部から案内を頂いていた。名村さんの絵は木をいろんな大きさに切り、色を塗ってそれをモザイクのように組み立てて一つの絵に仕上げていく方法である。色合いがなんとも言えない優しさである。名村さんのファンも多いらしく沢山の絵が売却済みになっていた。名村さんは生憎不在であったが係の人の話では大きい絵(高額)から売れていったと言うことであった。
 昨年まではデッキでの食事では喫煙出来たが今年は禁煙になっていた。喫煙者にとってはだんだん住みづらい世の中になってきた。

 八ヶ岳倶楽部から帰る途中、会員制ホテルのダイヤモンド八ヶ岳美術館ソサエティに立ち寄った。泉ラインから狭い道に入り、急坂を上っていく。アクセルを踏んでスピードをあげた途端に曲がり角からトラックが下りてきて鉢合わせになった。急ブレーキをかけた、対向車の運転手もびっくりした顔をしていた。いつものことであるが、先が見えない曲がり角にさしかかると必ずと言っていいほど対向車が顔を出す。車の少ない時間帯を走るようにしているが気が抜けない。
 八ヶ岳美術館ソサエティは大きなリゾートホテルであるが中に美術館がある。数は少ないがロダンの彫刻が数点、ピカソ、ユトリロ、ロートレック、ミレー、デュフィ、ミロなど有名画家の作品が飾られている。無料で観られるのが良い。

 14日は早朝から晴れて気持ちがよい。前回はストーブが必要であったが、今回は昼間の気温が20度前後で夜もストーブの必要がない。緑濃い中、風も爽やかで野鳥の鳴き声が多く森の中を散策するには絶好の気候になってきた。12日の深夜に降った雨でルピナスが何本か倒れたがアヤメが咲いてきた。最初は1株だけ植えたのがだいぶ増えてきた。花を楽しむには1年を通して住み、雑草を取り、肥料をやり、剪定をし、世話をしてやらなければならない。

 春先、庭に沢山出ていたフキノトウは収穫することは出来なかったが蕗が繁茂している。雑草取りを兼ねて収穫し蕗の青煮を作る。香りがよく美味しかった。







 大震災後のアカイヌ山荘〔5/31~6/2〕 (2011・6・3)

 今年になって初めてのアカイヌ山荘である。東日本大地震と長野栄村の地震ではアカイヌ山荘の辺りも結構揺れたそうだ 。管理事務所の報告では、外回りは異常なしとのことであるが、中がどうなっているのか、水回りは大丈夫なのかは分からない。少し心配だったので様子を見に行きたかったが、3月11日の大震災の余震が続き、なかなか遠くに出掛ける気分にはならなかった。

 管理事務所のブログによると、八ヶ岳南麓も木の葉と草がだいぶ生い茂ってきたと書いてある。6月には庭の草苅を始めるそうである。東京まで揺れる余震も少なくなってきたのでそろそろ出掛けて見る気になった。30日に出掛ける予定が、この時季には珍しく台風が来襲し雨風が強かったので1日延ばした。

 小淵沢に近づき、車窓から見える鳳凰三山・甲斐駒ヶ岳・八ヶ岳には谷筋に雪が残っている。山荘に着くと庭に植えていた球根類の花はすべて咲き終えていた。リラの花も汚らしくぶら下がっている。山荘の外回りは管理事務所の報告どおり地震などによる破損箇所はなかった。ただ、毎年のことであるがカラマツ・アカマツ・コナラなどの花粉が落ちてベランダが花粉で黄色くなっている。テーブル・ベンチ・手摺りは拭き掃除しなければならない。

 山荘の内部は地震による棚の倒壊や棚の物が落ちて壊れているということはなかった。半年使わなかったのに埃などは入っていなく、掃除をしなくてもそのまま使うことができた。
 問題は水回りである。東電の原発事故のため計画停電が何回か行われた。そのために水道の凍結防止ヒーターが機能しなかったことによる漏水や給湯器の故障があった別荘があったと聞いていた。幸いなことにアカイヌ山荘は水道管の破裂による漏水と給湯器の故障はなかった。が、台所・洗面所・風呂の水栓に付いている凍結防止の水栓のパッキンが弾性疲労(経年劣化)のためきかず漏水する。雨と霧の中、長坂にあるホームセンター(Jマート)に出掛けてパッキンを購入し漏水を止めることができた。修理を業者に依頼すると出張料+技術料+部品代で少なくとも1万円前後はかかるだろうということであった。自分でパッキン(1袋2個入り115円)を購入して直せば安上がりである。

 もう1つの心配は車のバッテリーであった。寒い期間、半年もほっておくとバッテリーがあがってしまうことである。こちらも幸いなことにエンジンを掛けることができた。タイヤの空気圧を調べてもらうためにガステーションに立ち寄った。ガソリンが値上がりしていた。昨年の9月に給油したときは1L127円であったが現在は147円になっていた。

 滞在中、気温は10度位までしか上がらず寒い。雨は降り続く。長坂まで下りると雨が降っていなくても、山荘の辺りは雲の中で雨と霧に包まれている。外での仕事が出来ないので早々に帰京した。

 アカイヌ山荘は春近し (2011・4・23)

 東京(成城近辺)の桜は葉桜になった。木々も若葉でまさに春到来である。小淵沢も水抜きをする必要もないくらいに暖かくなり、管理事務所の梅も咲き春らしくなったと管理事務所の便りに書いてあった。が、昨日隣家の人から電話があり様子を知らせて呉れた。

 山荘の辺りは未だ寒く朝方は気温が0゜Cまで下がる。周りの木々は未だ冬枯れの状態であるとのことであった。でも庭には春の気配がする。蕗のとうが沢山出ているという。一昨年かその前の年も蕗のとうは沢山顔を出した。柿などは当たり年というか沢山実をつける年があるが蕗のとうも沢山出る年とそうでない年とあるらしい。昨年水道工事で庭は掘り返してぐちゃぐちゃにしたがよく根が残っていたものである。

 例年は4月の下旬に山荘開きをするが、昨年は寒暖の差が激しく5月に入っても寒い日があったので山荘開きは5月の下旬であった。隣家の人もそろそろ来たらと言ってくれるが、今年は東日本大震災の影響で未だ余震が続きどこにも出掛ける気になれない。ゴールデンウィーク明けには行ってみようと思っている。

 アカイヌ山荘は冬眠へ〔11/21~11/25〕 (2010・11・29)

 東京での所用のため山荘行きは1ヶ月振りとなった。11月に入って氷も張り、吹雪の日もあったように聞いていたが思ったより暖かかった。とは言っても東京と比べれば寒く、夜明け前の気温は0゜前後まで下がる。ストーブには一日中薪を焼べていた。

 今年は猛暑が続いて、その影響か紅葉が遅れていた。土地の人の話では今年の紅葉はきれいで特に赤く染まる葉は良かったそうだ。キノコも豊作だったそうだが新聞の報道によるとあちこちで中毒事件が起きていた。きれいな紅葉の時に東京に滞在することとなり観ることが出来なかった。山荘の庭の木も、まわりの木も殆ど落葉していて、枯れた葉が少し残っている程度であった。アカイヌ王国は晩秋を過ぎて初冬の風情であった。



 アカイヌ王国は晩秋ではなく初冬    落ち葉に覆われた山荘


  落ち葉に覆われた庭         落葉したコナラ


    霧に煙るアカイヌ山荘       霧が立ちこめた王国

 冬籠もりの支度に庭の整理をした。ススキの刈り取り、萩・ミナズキ・紫陽花など花木の剪定と肥料の施しを行い、南面の斜面に百合やチューリップなどの球根を植え付けた。毎年行う落ち葉の整理は今年は省略した。体力が年々落ちてきて前年出来たことが辛くなり省略することが増えてきた。

 22日は一日中雨のため外での仕事は出来なく屋内の整理についやした。23日は朝から晴れて山の頂きまでよく見えた。前日の雨は山の頂上付近では雪になっていて、八ヶ岳連峰も甲斐駒岳など南アルプスも白く雪が輝いていた。夕方買い物で駅前まで下りた帰りにえほん村の駐車場近くで暗い林の中、車のライトが当たって白く動くものがいる。最初は誰か人がいるものと思っていたがよく見ると鹿の角であった。立派な角を持った3頭の牡鹿がこちらを見ながら悠々と歩いていた。カメラを持っていなかったので残念ながら写真に撮ることが出来なかった。



    雪をかぶった権現岳     富士見高原より望んだ赤岳

 ドライブは今までは清里方面に行っていたが、今回は反対方向の長野方面に行ってみた。原村の八ヶ岳美術館は有名な建築家の村野藤吾氏の設計による建物で、原村出身の彫刻家清水多可嘉示氏の作品が展示されていると以前から聞いていた。興味があったので立ち寄った。手に入れていた案内書には、祝日の翌日は休館日となっていたが運良く開館していた。



 八ヶ岳美術館へのアプローチ 美術館入り口近くにある「みどりのリズム像」



       美術館内部       美術館の庭にある「母子像」


   庭のコナラに留まるアカゲラ  庭に来たヤマバト

 今年は今回で山荘は閉じることとし、車にはカバーを掛けて縛り、水回りはすべて水抜きをし、不凍液を入れて帰京した。

              
                    梱包されたムーミン号

  アカイヌ山荘の紅葉は進まない〔10/23~10/26〕
                                     (2010・10・27)

 今年の夏は全国的に猛暑が続いた。その名残なのか、地球の温暖化なのか、秋になっても暑さが続き10月の終わりになってもストーブに火を入れるほどの冷え込みがない。したがって紅葉が進まず山荘の庭の木は百日紅とブルーベリーを除いてはコナラもイロハモミジも葉が緑のままである。今回の滞在中には萩と壇紅梅の葉が黄色に変わり、萩の葉はきたならしくちりちりになった。山全体を見ると標高1500m以上は色づいているが中腹から下は緑の状態だ。土曜・日曜には沢山の観光客が訪れていたがきれいな紅葉を見ることは出来なかった。

 庭のあちこちにヒマワリの実をおいて置くと野鳥が沢山集まってくる。シジュウガラ、キビタキ、ヤマガラ、イカルなどが来てヒマワリの実をくわえては木の枝や他の場所に運び他の鳥に邪魔されない所で食べている。

 23日・24日は清里・萌葱の村で「カントリーフェスタ in清里」、24日は清里・清泉寮を中心に「八ヶ岳ロードレース」のイベントがあり沢山の人が集まった。イベントがあると人が集まるが日帰りで帰ってしまうのでペンションでは宿泊客がなく、アカイヌ王国内にあるカフェ・軽食堂・ギャラリーなどの店を訪れる客も少ない。経営が成り立たず店を閉じるところも見受けられるがペンションを売り出しても買い手がつかない。経営者も年を取っているので他で働きたくても雇ってくれない。生活に困っているということである。


   紅葉した百日紅とススキ     紅葉したブルーベリーの葉


  赤く色づいたミナヅキの花       餌箱に来た野鳥
 (写真が小さくて良く見えないが餌箱の中と餌箱の左で餌を食べている)

 アカイヌ王国の紅葉はまだ先〔10/11~10/14〕
                               
(2010・10・15)

 1ヶ月振りのアカイヌ王国である。東京を発つときはアカイヌ王国は寒くなりストーブに火をいれなければならないのか?、紅葉も少し進んでいるのではないか?と予想していた。電車が甲府盆地に入ると秋晴れの快晴で南アルプス、奥秩父、御坂山系、大菩薩嶺のどの山にも雲一つない。電車が韮崎にかかると八ヶ岳が見えてくる。八ヶ岳のすぐ南、南アルプスの甲斐駒ヶ岳・鳳凰三山には雲一つないのに八ヶ岳だけ中腹に雲がたなびき赤岳だけが雲の上に頭を出している。アカイヌ山荘の裏山は雲の中であった。小淵沢駅前は晴れで陽が差していたが山荘まで上がっていくと曇りであった。

 予想していたより暖かい。紅葉も進んでいない。例年であれば夜になると気温は5℃以下に下がる。今年は最低が13℃くらいで昼は20℃前後であった。ススキの穂はたなびき、ミナズキの花が赤くなっている程度で木々の葉はまだ緑である。紅葉が遅れていた。暖かいと言えども越冬の準備を少しずつしなければならない。水道管凍結予防として発泡スチロールをメーターボックスに入れた。両隣をはじめ周りの家の庭は草苅をし、木の剪定もしてきれいである。我が家だけ草茫々であまりにも荒れた感じである。庭に落ちている木の枝の整理と道路に面した場所の雑草の草苅を行った。大した仕事はしていないのに日頃身体を動かしていないので足・腰・腕が痛くなり困った状態である。

 今年は車検の年である。この間やったと思っていたが2年が経つのは早い。マフラーに穴があいて壊れていたので費用がかさみ12万円足らず掛かった。16日・17日は清里の清泉寮でカンティフェアが行われる。日頃は会えない知人に会えるので昨年までは毎年行っていた。今年は東京で用事があるので行くのは諦めて帰京した。

 アカイヌ王国は秋の気配〔9/11~9/14〕  (2010・9・15)

 体調を崩したためアカイヌ山荘に来ることが出来ず猛暑が続いた夏の間東京にいた。涼しい場所に家が有りながら、暑い東京で24時間冷房をかけて過ごす馬鹿な生活をしていたがやっと暑い東京を離れアカイヌ王国に来ることができた。東京・甲府は猛暑日とテレビで言っているがこちらはさすがに涼しい。日中の日なたは暑いが木陰や家の中は涼しく爽やかである。朝の気温は20℃以下で寒い日もある。

 降雨もなく暑い日が続いたので8月の初めに挿し木したアジサイが枯れていないか心配であった。早速調べてみると、葉は枯れて落ちてはいなく青く元気そうにしていた。周りの雑草を取ってやり、水をたっぷりやったので根を張ってくれるだろう。

 庭に植えた草花も何を植えたか忘れ葉が出てきても雑草ではないかと思って引き抜いてしまう。家に上がる枕木の階段横の雑草を取らないでいた中にシュウメイギクがあったらしいく1本だけ寂しく咲いていた。

 庭のススキは穂を出して風に揺れ、萩の花も咲き、秋の気配を感じさせる風情である。夏に植えた観賞用トウガラシは植えた当初にカラスに荒らされて実が無くなっていたが新しく実が付いてきていた。一昨年植えたミョウガの根元の落ち葉を取り除いていたら、花穂が出ていて15本収穫した。初めての収穫である。来年からはもっと沢山収穫できるだろう。


     シュウメイギク             菊


       ガウラ


     風になびくススキの穂              萩


     観賞用トウガラシ      収穫したミョウガの一部


     挿し木したアジサイ         隣家の愛猫ガウちゃん

 柏葉アジサイの苗が行方不明〔8/7~8/9〕  (2010・8・10)

 西宮市の雑木庵一行がアカイヌ山荘を離れ、帰宅の途につくというので朝早く出掛けた。JR中央線はよく事故を起こし、不通になったり遅れたりする。念のため6時前にインターネットで中央線の運行状況を調べてみた。5時半頃、藤野と上野原間で倒木があり上下線とも不通になっていると配信されていた。新宿8時発の「スーパーあずさ」に乗る予定にしていた。新宿8時発の「スーパーあずさ」が現場を通過するまでに3時間はあるのでそれまでには復旧するものと思い予定通り家を出た。

 7時半すぎに新宿に着いたが未だ開通していないという。開通が何時になるか分からないと駅員は言う。7時発の電車は発車していたが、7時30分発の電車は満員の乗客を乗せたまま未だホームにいる。8時発の電車は未だ入線していない。8時発の電車がやっと8時過ぎに入線してきた。ホームには沢山の乗客があふれている。ドアを開けて乗客を乗せるよう乗務員に対しての業務放送が何回も行われるが一向に開かない。車掌がいないのではないのかと思われるような状態である。何から何まで不手際だと乗客たちから不満の声が上がる。沢山の人が通路とデッキに立っている満員の乗客を乗せて8時23分過ぎ発車した。小淵沢には1時間20分遅れて11時20分に到着した。

 11時頃出発予定の雑木庵一行は足止めとなり、午後2時に今晩の宿泊地の大妻籠へ向かって発っていった。

 ふくろう共和国が千葉から持参したアジサイの挿し木と苗を植える。挿し木はベランタに置いていたので大丈夫であったが、庭に置いていた鉢植えの柏葉アジサイの苗が無くなっていた。名札と液体肥料のハイポネックスは鉢の近くに転がっていたが肝心の苗がどこを探しても見当たらない。人が入ってきた気配がないのでカラスがいたずらをしてどこかに持って行ったに違いない。残念な結果になってしまった。

 8月7日は立秋である。立秋といっても下界は30℃を越す暑さが続いているが、アカイヌ王国は早くも秋の気配が感じられる。短パンと半袖でいると寒い。帰京の日ベランダの温度計を見たら午後1時過ぎで20℃であった。朝晩はもっと低い温度に下がっていたはずである。

 ふくろう共和国大統領夫妻、雑木庵一行、
                     アカイヌ王国に来訪〔8/1~8/4〕
 
                                         (2010・8・5)

 「第32回八ヶ岳ホースショー in こぶちざわ」の花火大会に間に合うように、7/31(土)の夕方17時発の「あずさ」で新宿を発つ予定にしていた、が体調不良で医院に行ったため8/1(日)の出発となった。前回出掛けたときと同様「あずさ」の乗客は少ない、やはり家族旅行は車が安く付き自由が利くためである。庭は相変わらず草茫々である。ブルーベリーが熟し始めていた。今回は千葉からふくろう共和国夫妻、続けて西宮市の雑木庵一族の来訪があった。

 8月2日昼、ふくろう共和国大統領夫妻が来訪。アカイヌ王国の女王とふくろう共和国大統領の祖先が山梨県北巨摩郡穴山村(現韮崎市)に居住していた。散らばっていた祖先の墓を今年整理し一カ所にまとめた、と甲府に住む従妹から連絡があった。場所を確認するためふくろう共和国夫妻と墓参に出かけた。高祖父母・曽祖父母・祖父(祖父母と叔父夫妻の墓は甲府にあるが祖父は分骨)の墓石はあるが高祖父母以前は戒名が刻まれた墓石がなく地蔵があった。




 8月3日は諏訪に出掛けた。武田信玄の側室で勝頼の母、諏訪御料人・由布姫(湖衣姫)が晩年(といっても25歳で死去)過ごした小坂観音院、諏訪神社上社本宮、諏訪湖遊覧船、原田泰治美術館(時間が遅く入館出来なかった)を廻った。

 8月4日西宮市の雑木庵の一行7名が来訪。私達はふくろう共和国の車に便乗して帰京。大月・八王子間で渋滞に巻き込まれたが大渋滞ではなく9時前に家に着いた。

 東京だけでなく、アカイヌ王国も暑い〔7/18~7/22〕 
                                         (2010・7・23)

 3連休の中日の日曜日に出掛けた。前回、土曜日に出掛けたとき新宿の「あずさ」発車のホームでは列が出来ていたので、今回も列が出来ているものと思い小田急をひとつ早い電車に乗った。「あずさ」発車のホームへ行くと、発車ホームが変更になったのかと思われるほど、どの乗車口にも列ができていない。家族旅行の人たちは列車を使うより高速道路割引料金を利用して車で出掛けたらしい。

 草茫々の庭の草取りでもしなければと思い、準備をしたがあまりにも天気が良すぎる。昼間は標高1,000m の山荘のあたりでも下界と同様に暑い。身体を動かす仕事をすると家の中でも汗が出てくる。まして外の日当たりの所にいると何もしなくてもシャツが濡れてくるほど汗が出てくる。昼間は仕事にならない。東京と比べて助かるのは夕方日が陰ると涼しくなってくる。夜と朝は寒いくらいになり窓を開けて寝ることはできない。

 庭に散水するホースのリールが壊れる。草花や樹木に散水できない。留守中に汚れた車の洗車も出来ない。分解して修理をしたが水圧を掛けるとまたはずれてしまう。購入店に相談すると10年も使ったのだから寿命が来たのだろう。この部分は消耗しているので直すことは出来ない、と言うことで新しい物を購入することになった。


  現在庭に咲いている花






少しずつ育ってきたブルーベリーの実        野鳥用の餌

 緑は濃く花咲くアカイヌ山荘〔6/26~6/29〕 (2010・6・30)

 6/21からの滞在予定が東京で急用が出来たため 6/26からの滞在になった。土曜日の「あずさ」は平日に比べ乗客は多い。中年女性のグループ客が目立ち、乗車口に行列が出来て少し遅く行くと好きな座席に座ることが出来ない。

 山荘に着き、枕木の階段を登っていくと何か物が腐ったような匂いがする。コンポストの蓋が下に落ちている。前回の帰りにコンポストの蓋の上に重石を置くのを忘れたらしい。重石を置かないとカラスが蓋を回して開け中の物を食べる。食べた後蓋を閉めて呉れれば良いがカラスはその様なことはしない。結局匂いが周りに漂ってしまう。

 山荘の草木は緑の濃さが増し繁ってきた。家の周りと花壇は草茫々で雑草が我が物顔に生い茂っている。球根類の花はとっくに終わっているが、別の花が咲いている。今年は初めてサラサウツギの木に花が咲き満開であった。高く伸びた雑草が気になったので天候の合間をぬって家の周りの草刈りをした。ホタルブクロウやツリガネニンジンなどの山野草は残しておきたいが花が咲かないと、どれが何なのか分からない。2日間かけて全部刈ったが花壇の部分は未だそのままである。雑草の中に遠慮がちにいくつかの花が咲いている。


    ジキタリス              サラサウツギ


                                    アスチルベ


      シモツケ                ナデシコ


    ミツバシモツケ            実がついたブルーベリー

 水道工事で掘り返した紫陽花畑は、まだ草も生えず土が丸出しのままで、雨が降ると泥はねがひどくまた土も流れてしまう。高さが1m 位ある庭園灯が泥だらけになっていたので綺麗に洗ったが一晩の雨で元の木阿弥で泥だらけになってしまった。

 水道のメーターボックス移動〔6/6~6/10〕 (2010・6・12)

 水道のメーターボックス移動工事の監督のためアカイヌ山荘へ出掛けた。何故監督が必要かというと、冬の間に行った工事があまりにもいい加減で庭は掘り返して植木や花は駄目にし、メーターボックスは道路の近くに設置しなければならないのに庭の奥に設置してあった。また、駐車場には砂利を置きっぱなしにしていて車が置けない状態であった。これらの工事のやり直しをするため指示と監督が必要であった。

 小淵沢に着くと、先週同様SL(D51)が来ていて、ホームも外側も写真を撮る人で賑わっていた。小海線のホームにはハイブリッドカーの車両がおり、中央線のホームには普通電車の車両、引き込み線にはSLのD51がいて撮鉄の人にとってはこの上ない風景であった。


 小海線を走るハイブリットカー   ハイブリッドカーの入口のワッペン


引き込み線に待機しているSlのD51   写真を撮るためにホームに群がる人達


 下の写真はメーターボックスの位置を撮したものである。左は最初に設置したもので庭の中にある。右は階段の下、道路の近くに移動したものである。庭と駐車場をもとに戻す工事も行い一日掛かった。


 庭の中にあるメーターボックス   道路の近くに移動したメーターボックス


 所用で北杜市高根支所の近くに行った。赤岳が小淵沢で見る景色と違っていたので写真に撮った。赤岳・甲斐駒ヶ岳ともに雪はほとんど消え沢筋に残っている程度である。


   高根町から見た赤岳       高根町から見た甲斐駒ヶ岳


 帰京の日は朝から快晴で夏の暖かさであった。予報では甲府は30゚になるだろうとテレビで言っていた。白樺平を下りたえほん村の手前で鹿のグループに出会った。道路に居て暫くの間、こちらを見ていたが森の中へ入って行った。角のある鹿はいなくて小柄な鹿であったので雌鹿のグループのようであった。

 ヶ月ぶりのアカイヌ山荘〔5/26~5/29〕 (2010・6・3)

 今年の春は気候が不順で寒暖の差が激しかった。夏日の日があれば次の日は寒に戻り、一日おきに春と真冬が繰り返していた。「三寒四温」と言う言葉があるが今年は「一寒一温」というか「三寒一温」であった。そんな気候のため4月の下旬に来る予定がここまで延びてしまった。

 アカイヌ山荘に着いて驚いた。水道を別荘地内の井戸水から市営簡易水道に切り替える工事を冬の間に行った。冬期は山荘は休眠中であるため工事に立ち会うことは出来ない。水道工事業者は市の指定業者なのできちっとやってくれるものと思っていた。それが庭半分を重機で掘り返し、花畑・蕗畑・義弟と知人の形見である紫陽花の木が無惨にも無くなっていた。水道の計器は道路の近くに設置しなければならないのに道路から離れた庭の中に設置されている。道路に埋設されている水道本管は今までの物を使用するため、家まで敷かれている水道管が本管のどこで分岐しているのか分からなかったらしい。
 また、庭に重機を入れるために駐車場に砂利を入れ、その砂利をそのままにしているため車を置くことが出来ない。車のカバーは紐できちっと縛らなかったために風で破れていた。
 あまりのいい加減な工事のため、計器の移動・庭の現状復帰・車のカバーの弁償などを申し入れた。計器の移動と駐車場の整備は7日(月)・8日(火)に行うことになった。


    山荘前の若葉                ルピナス

 アカイヌ王国は若葉が繁り、いたるところ山つつじが咲き誇り春の花々は咲く乱れ綺麗であった。標高1600m まで上がっていくとつつじはまだ蕾で咲き始めということろである。「清里高原つつじ祭り」は6月13日(日)に美しの森で開かれるがちょうど満開になる頃だろう。山荘の庭はチューリップ・ムスカリ類は終わっていたがルピナスが元気よく咲いていた。東京のマンションは木が多いので沢山の小鳥のさえずりが聞こえるが、アカイヌ山荘にはもっと沢山の種類の小鳥が集まりうるさいくらいのさえずりが聞こえてくる。八ヶ岳倶楽部のステージで開かれている名村仁氏の展覧会に顔を出した。木を組み合わせた絵は淡い色合いで描かれていて心が和む絵であった。知人が長坂町に建てているログハウスの様子を見に行ったが建築休業中であった。

 帰京の日、小淵沢駅には人が多く集まりえらく賑わっていた。いつもは駅前の駐車場になっている広場にはテントが立ち並び店が並んでいた。何のイベントがあるのかと見渡すと客車4両を牽引したSL(D51)が来ていた。45年振りにイベント列車「SLやまなし」として甲府・小淵沢間をSL(D51-498)が運行する日であった。

 
ホームから出て行くSL(D51-498) 上りはDL(ディーゼル機関車)が先頭

 
    SL(機関車D51)          D51の運転台